Dr.田村
2012年 フルパッシブセミナー記 in ソウル



Dr.田村より

2012年 韓国講演

この度、機会があり韓国のソウルで講演をさせていただきました。

以下、簡単ですが経過をご紹介します。

11/17(土)
診療終了後に車で羽田空港に向かい、アシアナ航空便でソウル金浦空港に降り立ちました。

今回の訪韓の目的は、私が開発した新世代矯正装置<T21>が今後韓国で発売されるにあたってのT21の紹介および私が提唱している<フルパッシブ矯正治療法>について講演することです。

同行していただいたのがT21を製造販売している(株)トミーの営業担当である松島さん、猪股さん、真柄さん、ブラケット設計開発主任の志賀さん、および当院の副院長の丸山先生と植木先生です。

当日は羽田が荒天のため飛行機の出発が遅れ、金浦空港に着いた時には既に夜の12:00を過ぎていました。

その後、ソウル市内のヒルトンホテルに向かいました。

副院長の丸山先生とトミーの志賀さん


ソウルヒルトンホテル



翌日11/18(日)

延世大学ホールでのセルフライゲーションシンポジウムにて、不肖私が第4演者として英語でT21の特性やフルパッシブ矯正治療法について発表させていただきました。

延世大学は韓国で最も古い私立大学で、ちょうど日本の慶応大学に相当するような大学であるとのことでした。

韓国におけるセルフライゲーションブラケットの普及率はほぼ70%とのことで、日本より導入比率は高くなっているようです。

日曜日であるにもかかわらず、大勢の聴衆の先生方が集まりました。

矯正の話から離れますが、今回の訪韓で韓国の国民一人一人の内に秘めた自信を感じ取れました。

1997年のアジア通貨危機を乗り越え、サムソンが並み居る日本企業を遙かに超えた会社に成長し、ゴルフや音楽業界等でも多くの成功を収め、国連の事務総長も韓国人、という時代です。

それゆえなのか日本より聴衆の方の情熱が明らかに高く、やる気が満々という印象を持ちました。

シンポジウム後は韓国焼肉を皆で食べに行きました。
 
延世大学病院ホール

 
セルフライゲーションシンポジウム会場


講演者の先生方と


11/19/(月)は日本語→英語の通訳のお世話になる姜先生に新規開業オフィスに見学に行きました。

姜先生はキョンヒ大学(歯学部は韓国の私立大学で最初に創設された)矯正科の助教授をされていたのですが、退職され開業されたとのことです。

オフィス見学の後、一緒に韓国家庭料理を食べました。

品数が多く、とても食べきれる代物ではありませんでしたが、とても美味しかったです。

その後、夕方からキョンヒ大学のホールで、やはり私が開発した新世代矯正装置<T21>と<フルパッシブ矯正治療法>について講演させていただきました。

講演後、大学近くの韓国料理店で医局の先生方との懇親会に出席させていただきました。

韓国の先生方は皆さん、先輩の先生に必ず挨拶をされます。

さすが儒教の国、と感心しました。
 
姜先生の診療室


姜先生と


姜先生の診療室内


キョンヒ大学にて講演


キョンヒ大学にて講演


感謝状をいただきました


キョンヒ大学の先生方と記念写真


11/20(火)この日は延世大学にて早朝講演を行い、講演後、この日の通訳でお世話になった矯正科の鄭先生に学内を案内して頂きました。

鄭先生は日本語、英語両方に堪能な女性で話も面白く、非常に魅力的な方で個人的にすっかりファンになってしまいました。

鄭先生との話の中で知ったのですが、韓国では日本のような私学助成金が無いため、国立大学を含め全ての大学は独立採算で運営していると聞き、大変驚きました。

さらに、その条件下で、歯学部の学生の学費も日本に比べると遙かに安く抑えられているとのことでした。

しかし、これを可能にするため 、大学の医局員は日本の開業医並に診療をしてるとのこと。

それゆえ、私の講演も早朝と夕方に割り振られたのでした。

補助金がないと営利主義に走る危険性はありますが、それ以外は紐付きの補助金のための無駄な?税金が横行する日本より、システムとしては良いのではないかと思います。

明治時代から日本は西洋列強の社会システムを手本としてきましたが、今後はますますアジアに目を向けなければならないと強く感じた次第です。

その後、ソウル市内にて日本料理を食べ、金浦空港より帰路につきました。

この日は私の一人息子の誕生日でしたので、夜遅くでしたが帰ることができて幸運でした。
 
延世大学にて講演

 
感謝状をいただきました


延世大学矯正科診療室

 
延世大学矯正科医局員の先生方と(向かって田村の左が通訳の鄭先生)


愚息の誕生日ケーキ